2014年10月01日

国務院主催イベントには胡錦濤他オールスターで出席

 国慶節イベントが目白押しとあって、30日の新聞聯播は通常より20分長い50分の拡大版になっていました。

習近平「共通の理想、信念を用い、民族の意思を凝縮せよ 中国精神を用い、中国の力を呼び起こせ」(新華社 2014/9/30)

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※入場時。例の曲がかかる

 昨日の音楽界に続いて、建国65周年記念イベントが開催されました。胡錦濤や温家宝といった音楽会欠席組の常務委員経験者が勢ぞろいしてオールスター状態になっています。

 温家宝は去年の習仲勲特集以来の登場でしょうか。危ないと言われていた曾慶紅、賈慶林、郭伯雄、回良玉らも揃い、違う意味でもオールスターとなっています。

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※よくわかる席次

 音楽会と同様、文字上では現役の党と国家の指導者である常務委員と、「党と国家の指導者から退いた古参同志」の区別がされているものの、席次は習近平>江沢民>胡錦濤ですし、席次は常務委員の後ですけど、入場時は江沢民とリカちゃんの間に李鵬、朱鎔基が割り込んでいました。

 序列は序列として扱うが、総書記や総理経験者は別格なんでしょう。その割に温家宝はその他常務委員扱いになっていますが。

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※見た目にも危うい

 昨日の音楽会もそうですが、江沢民の衰えが顕著です。現役常務委員もお年とあって紙一重の静止画映像になっているのですが、特に老け込んでいます。中間、入院していたと言われても不思議ではない弱りようです。

 音楽会では歌唱祖国に合わせて歌っていたのですが、この日は国歌斉唱も無視。

 朱鎔基もかわいそうなことになっていますが、とにかく江沢民が弱っています。基本的にこの手のイベントは引退した大物の晒しageの場と考えていますが、今回は見事にはまっています。これだからこの手のヲチは映像と切って離せないのです。

 3年位前の国慶節招待会で胡錦濤と乾杯しようと寄ってきた李長春が、胡錦濤にしばらく気付かれず放置されるとか、今回も江沢民に介添え人がいたとも教えてくれません。細かい描写まで新華社はやってくれませんし、いい写真しか使ってくれません。

 今回も「江沢民の無事が確認された」わけですが、これでも無事な内に入るのかなという気もします。朱鎔基にはいない介添え人が、江沢民には2年前の党大会の時点でついているわけですしね。

 「党と国家の指導者から退いた古参同志の江沢民、胡錦濤、李鵬・・・」と、引退を強調された枕詞は、恐らく初めてだと思います。党と国家の指導者ではない、と公式認定されたわけですからね。

 
『一国二制度』事業を不断に進めることは、香港同胞、マカオ同胞を含む中華子女全体の共通の願いであり、国家の根本的利益と香港、マカオの長期的利益に合致する。

 中央政府は『一国二制度』の方針と基本法を断固不動のものとすれば、香港、マカオの長期的繁栄、安定は断固不動である。我々は、祖国の題家庭の中で、香港同胞、マカオ同胞が必ずやさらに素晴らしい未来を作り出すと固く信じている。
 当たり前ですが、方針に変更なしですね。
posted by aquarelliste at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 高層動態 | 更新情報をチェックする

2014年09月30日

お元気な江沢民と、欠席の胡錦濤。建国65周年イベント

 膀胱がんが悪化し、死亡説が流れていた江沢民が、建国65年記念行事に登場しました。5月のプーチン会談以来ですね。
まだ出てくる江沢民のしぶとさ 2014/5/29

 ちょうど死亡説が流れたころ、外交部が「その話は初めて聞いたので」と即座に否定しなかったので、余計に疑惑を深める結果になってしまいましたが、元気に出てきました。

国慶節65周年音楽会「美しき中国 光栄なる夢」北京で開催 習近平、李克強、張徳江、兪正声、劉雲山、王岐山、張高麗、江沢民が出席、観覧(新華社 2014/9/29)

 江沢民は昨年の1月に党中央宛に「他の常務委員と同じ扱い」を希望する書簡を出し、序列が総書記の次から現役常務委員の後ろに動きました。

 しかし、その後に開かれた両会は欠席し、その他党関連のイベントにも顔を出していないので、文字上は現役政治局委員の前に急降下したものの、実際の扱いがどうなるのかは不明なままでした。

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※後ろには李鵬やら曾慶紅やら

 昨日、久々に表れた江沢民は、習近平の向かって右。ポジションはリカちゃんより上の第2位ということになります。

 昨年3月の両会では、国家の行事との位置づけから胡錦濤が習近平より序列が上になっていましたが、引退後は江沢民の謎書簡に引きずられて【現役常務委員>胡錦濤>現役政治局委員】となったのですが、最新序列だと【現役政治局委員>胡錦濤>引退した常務委員経験者】となり、さらに序列が低下しています。

 毎年旧正月前に古参幹部を慰問する恒例のイベントでは、「江沢民、胡錦濤らを慰問」と別格扱いだったので、確定するまでは結構フラフラするものなのかもしれません。

 これは文字上の話で、今回のように党関連のイベントに江沢民や胡錦濤が出席し、文字上と同じように扱われたわけではないのですが、今回の江沢民に対する扱いを見ると、少なくとも江沢民は旧来と同じポジションに鎮座し続けるのだと思われます。

 ただ、「完全引退」した胡錦濤が不在なので、江沢民だけの特例なのか、総書記2人に適用されるのかはいまだ不明なのです。
posted by aquarelliste at 11:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 高層動態 | 更新情報をチェックする

2014年07月03日

今さらながら繋がった徐才厚問題

 計算ドリルの答えを丸写しするようで味気ないのですが、こっそり進められていた徐才厚に対する調査について、色々腑に落ちたのでまとめました。

 7月1日7月2日と連続して、解放軍の機関紙である解放軍報が徐才厚の党籍剥奪支持を掲載しています。

 古巣が党中央の対応を擁護するのは、薄熙来や陳良宇の時にもあった恒例行事なので特に気にする必要はありません。

 ただし、2日の記事では、瀋陽軍区が北京軍区を差し置いて、七大軍区のトップで恭順姿勢を表しています。徐才厚の古巣である瀋陽軍区がというのが興味深い動きです。

 既読感があったのですが、解放軍が党中央と習近平へ頭を垂れたのは、今年これで2回目だと思い出しました。

習主席の国防・軍隊建設に関する重要な論述を深く学習せよ 新たな基点から強軍、興軍の偉大な実践を推し進めよ(解放軍報 2014/4/18)

 解放軍報への掲載ははなぜか4月18日になっていますが、実際は4月2日です。

 空軍、海軍、七大軍区、第二砲兵、武装警察、総参謀長、総政治部の正副司令員、国防科技大学校長ら17名が一斉に習近平支持を紙面で表明していたのですが、こんなことは前例が無く、ただの支持表明ではないだろうと考えられていました。

 徐に対する調査は6月30日まで公表されなかったわけですから、軍の支持表明も徐に対する処分を匂わせる記述はありませんけど、支持表明が唐突なんですよね。

 当時、3月14日にがん治療のため入院していた解放軍三〇一医院から徐才厚が連行されたと噂され、翌15日に行われたのが、中央軍事委国防・軍隊改革指導小組の全体会議です。

 15日は徐に対する調査が始まった日で、この会議の中である程度の説明がなされたのではあるまいか。当時は噂の域を出なかった連行が、にわかに真実味を帯びてきます。

 膀胱がんでしたか、末期だそうですが、裁判までもたず、検察での取調べ中に死んじゃう可能性も出てきました。そういう意味ではエゲツない、文革の時に近づいてきたんじゃないでしょうか。

 元ネタとなった習近平論文は2月20日に発表されたものですが、徐処分に対する態度表明だったのか考えれば良いタイミングかと。

 もう1つは、汚職取り締まり機関たる中央紀律検査委員会の長、王岐山の失踪です。

 5月19日から動向が全く紹介されていなかった王岐山。6月22日の王文元葬儀に、他の常務委員と揃って参列し、ようやく動きが確認されました。

 周永康問題に専任するためだとされていましたが、当たらずとも遠からず。徐才厚問題に選任するため身を隠し、ようやくメドが立ったことで、22日に登場出来たのではと考えております。

 さて、建党記念日の7月1日を挟み、党籍はく奪が一斉に行われています。

◆6月30日
蒋潔敏(中央委員、国務院国有資産監督管理委主任)
李東生(中央委員、公安部副部長)
王永春(中央候補委員、中国石油副総経理)

◆7月2日
冀文林(海南省副省長)
余剛(中央政法委弁公室副主任)
談紅(公安部警衛局正師職参謀)

 石油、政法部門で周永康に世話になった人ばかり。蒋、冀、余は秘書も務めていました。大物が倒れると秘書や運転手が共倒れになるものの、大抵はボスが最後のケースなんですが。

 彼らの処分の日時は不明なものの、発表より前に決定が下っていたのは明らか。

 北戴河前にまとめて発表したことで、いよいよ本丸への地ならしと見るべきなのか、それとも刑不上常なのか。徐の党籍はく奪でいよいよわからなくなってきました。
posted by aquarelliste at 13:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 高層動態 | 更新情報をチェックする

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