2016年01月17日

四川省長の「反省中」とは

 1月12日から14日まで、中央紀律検査委員会の六中全会が開催。「2016年は庶民のそばにある腐敗」を重点目標の1つに掲げることが発表されました。

 翌15日には初の記者会見が開かれましたが、この中で先月から公の場に姿を見せていない魏宏・四川省長についての言及がありました。

呉玉良「魏宏同志は重大な規律違反容疑で反省中」(2016/1/16 中央紀委監察部)

 中央紀律委は十八大(第18回党大会)以来、神秘化を止め、開放を堅持し、明朗な態度である。五大理念でまず挙げるのは開放だ。我々は私信を挟まず発表する。魏宏同志は重大な紀律違反容疑で、現在反省中である。紀律違反の状況に基づいて相応の処分を行う。
 中央テレビの質問に応じた形式になっていますが、まあ言いたいことを聞いてもらう仕込みですね。これまでは「現在組織調査を受けている」表現だったので、「反省中」というのはそれより軽い状況なのだと推測されます。

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※今日時点ではまだ省長

 魏は昨年9月の習近平訪米団から外されたのではと観測がありました。習に随行した6人の内、5人は行政トップの省長か市長だったのですが、四川省だけは書記の王東明が選ばれていたからです。(残り5人は王安順・北京市長、黄奇帆・重慶市長、李強・浙江省長、郭樹清・山東省長、婁勤倹・陝西省長)

 先月23日の四川省委常務委員会議、27日の四川省城市工作会議、29日の四川省委常務委員民主生活会と、立て続けに出席すべき会議を欠席し、元々1月20日に予定されていた四川省人民代表大会常務委員会が、「工作上の理由で」25日からに延期されたことから、疑惑は確信に近づきました。

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※画面一番右のお方

 21日の新聞聯播で中央経済工作会議に出席していたことは確認できるので、そのまま北京に留め置かれたようですね。

 北京での会議といえば、昨年7月に河北省委書記の周本順が北京での会議出席後にそのまま拘束されたのを思い出します。

 ただし、周は当日の新聞聯播から削除されていましたが、魏は映像がそのままなので、周のように党籍剥奪、司法送りまではいかないのでしょう。初めから結論ありきのような気がします。

 中紀委の発表で解禁になったのか、メディアは一斉に魏の背後を報じだしました。四川で30年の経歴から予想はしていましたが、周の息子、周濱のビジネスに便宜を図るため、当時のポストである省組織部長の肩書きを利用して雅安、資陽の両市に干渉しまくっていたようです。

 「現在反省中」ですから、これまで双規と呼ばれていた決められた時間と場所に出頭して取り調べを行う方法を取っていないことになります。「自供」させているとも取れます。

 司法送りにはせず、噂されているように副科級への降級を行って生き恥をさらさせるテストケースになるのかもしれません。

 新しいケースなので全くの憶測でしかありません。結果は公表すると言っているので待ってみます。

 しかしですね、1ヶ月以上も王岐山が山籠りしていたにしては、少々小粒のような。
ラベル:周永康 中紀委
posted by aquarelliste at 19:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | 更新情報をチェックする
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