2015年10月19日

人民日報の巡視結果

 6月末から2ヶ月間に渡って行われた人民日報と求是への巡視が行われました。どちらも中国共産党の宣伝工作を支える重要なメディアです。

 巡視は中央紀律検査委員会(中紀委)が地方自治体や、党と国家の機関、国有企業などに乗り込んで、党員の素行調査や取り調べを行うものです。2013年からこれまでに7回、120近い団体に対して行われています。

 巡視を行う巡視組とは別に、内部には別に紀律検査委が設置され、通常の業務を行っています。さらに中央からの出張所も設置され人員も中紀委から送りこまれます。まさに監視体制です。

 8月にはその調査範囲を副省級市や大学、省、自治区などが管理する国有企業へと約280団体へと拡大。2年後の第19回党大会までにやり抜くと、中紀委トップの王岐山自身が大ミエを切っています。

 この時の勢いだと、今年4回目の巡視がありそうだったのですが、8月末で終わっているはずの調査報告が今までずれ込んでいます。これまで13組あった巡視組の増員にも時間がかかっているのかもしれません。

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※19日付人民日報4面にも掲載

 18日に行われた上記2社の結果報告ですが、指摘された問題はよその職場でもありそうなものばかり。と思いきや気になる一節がありました。

 傘下の単位に対する監督が不十分であり、一部のメディアは「際どい球を投げ」、「レッドラインを踏」んでおり、宣伝紀律に違反する行為がしばしば起きる。

 ある国内の支社は、党報の資源を利用して共同開発をやって私利を貪り、ある傘下の単位はカネを受け取って報じ、カネを受け取っては報じず、強迫行為などが存在する。
 後段は人民日報の支社なんでしょうが、前段の「打擦邊球」(際どい球を投げる)傘下の単位なんて環球時報しかないじゃないですか。

 人民日報は環球時報の監督不行き届きを責められているのですから、そのように持っていかなければなりません。

 幸い現在の人民日報の社長は習近平のお気に入りですから、今後環球時報が大人しくなれ習近平の勝ち、大して変わらなければ環球時報の支持者の勝ちとなります。

==参考消息==
http://www.ccdi.gov.cn/yw/201510/t20151018_63683.html
http://www.ccdi.gov.cn/yw/201510/t20151018_63672.html
http://aquarelliste.269g.net/article/20525974.html
ラベル:人民日報 巡視
posted by aquarelliste at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | 更新情報をチェックする
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