2013年05月27日

汚職撲滅の次の手

 「虎もハエも一緒に打つ」と習近平が高らかに宣言・・・この書き出しそろそろ飽きてきました。

 宣言からこれまでに打ったのは閣僚級2人。これは虎だと言い張っているわけですが、この程度の虎ならこれまでにも打ちまくっているわけで、期待させたためこの程度の成果で納得する人はあまりいないでしょう。

 汚職撲滅と共に打ち出した節約キャンペーンに、主婦の知恵みたいなショボいものも含まれていましたし、そもそも汚職摘発などは意図があり、相手を選んでやっているわけで、期待するだけ無駄なのかもしれません。

 虎ハエ宣言からこれまでに徐才厚(前中央軍事委員会副主席)、李建国(全国人大常務副委員長)、劉奇葆(中央宣伝部長)など政治局委員の名前が挙がりましたが、結局「無罪」ということになっています。

 彼らはある種の意図を持って調査対象となり、紙一重で「無罪」になったに過ぎません。でなければ、陳良宇や薄熙来と同じ運命をたどるハメになっていたことでしょう。

 党員の風紀と、汚職取締りの実行役である中央紀律検査委員会は、次にどんな手を打つのか。

「会員カードの返却活動を真剣に厳正に展開」王岐山強調(新華社 2013/5/27)

 お前はオレを笑い死にさせる気か。

 新華社公式サイトのトップに「会員カードの返却を・・・」の見出しがデーンと出ているのには笑えました。

2013052701.JPG
※これは本当に笑えた

 中紀委は風紀委員みたいなもの、と説明しておけば何となく判ったような気になりますが、「会員カード返却」で一気に20年位前の中学校の様相を呈してきました。

 この記事ではどんな会員カードとは明示されていないものの、新華社の解説によると、会員制レストランやスパ、ゴルフ場の会員カードであり、賄賂として使われることもあるようです。

 たとえば、入会金65万元、個人でなく会社名義ならさらに148万元が必要というゴルフ場があり、その代り対外的には絶対にバラさないとのこと。

 ただし、2010年には温州市ゴルフ協会の設立広告で、名前を連ねた名誉主席や顧問らが、温州市の人民代表、政治協商、市政府官僚や現地企業経営者と豪快にかぶっていたことが発覚したこともあったようです。(「会員カード」の背後にある口に出せない秘密とは 新華社 2013/5/27 )
 
 王岐山は「党風の問題は党の生死存亡に関る重大な問題」としており、会員カード問題がその一端を担っていることは疑う余地はありません。

 返却活動は習八項にも関連しており、実際の行動で習八項を実行していこうという狙いもあるようです。

 中紀委は6月20日までに、自発的に所有する全ての会員カードを返却し、「ゼロ枚」運動を展開するとのこと。CD屋とかパン屋とかも取締りの対象になるんでしょうか。

 今回の返却活動は「前奏曲」らしいので、次回はもっと凄いのが出てくることを期待しています。
posted by aquarelliste at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 消息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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